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総合診療病棟について
診療部部長 4階西病棟医長 河野恆輔

河野恆輔   総合診療科とは、近年の医師の専門分化が進む中、どの科を受診すればよいか分からない患者さんの窓口として機能します。また、高齢化がすすむなか、患者さんが持つ病気はひとつとは限らず、背景にある病気も診断します。
  総合診療科はおもに内科として位置し、各科の専門領域にとどまらず幅広い視野で病態を観察することができます。たとえば、胃の痛みを主訴(主な訴え)に来院し、胃カメラをしても原因がわからない場合、そこで終了とせず、胃だけでなく血液的な疾患がないか、脳や全身の免疫疾患がないかなど、あらゆる視点で患者様の病態を観察し、専門科を超えた横断的な知識で的確な鑑別診断をあげ、治療することになります。その際、外科的な処置や治療は外科に、心臓カテーテル治療などは循環器内科、胃カメラなどは消化器内科にまわすなどして、必要な場合は専門科に振り分けます。ただし主治医は変わらず、病態を初診から最後まで見届けることとなります。

  長野中央病院では、以前から専門科の医師であっても、常に総合的な視点で治療を行ってきましたが、総合診療病棟は、さらに発展したものとなっています。あらゆる疾患を総合的に診て、診断・治療を行います。さらに各専門医とも協力して治療をすすめていきます。
  もうひとつのこの病棟の大きな特徴は、若い医師を育てることを目的のひとつにしていることです。旧来までは各科病棟をローテンションして研修をしていましたが、より広く、さらに深い研修をするために内科研修は総合診療病棟で行うことにしました。研修医にとっては病棟や環境変化で起こる多少のストレスも軽減することができます。
  この総合診療病棟では、研修医の先生が最初から最後まで関わる事ができるため、しっかりとした病態の観察から治療に至るまで、すべて受け持つことが可能となりました。

  総合診療病棟では、各科の専門医を含めたカンファレンスを毎日行い、週1回は、全職種(看護師、薬剤師、栄養士、リハビリスタッフなど)参加のカンファレンスを行っています。このことで患者様の病気や療養状況を総合的に診ることができますし、より親身になって治療をすることができるようになると思います。
救急CT読影会 身体診察レク
医局抄読会
身体診察レク 研修医カンファ
輪読会
午前 ウォーキングカンファレンス(木曜除く) 公休
循環器内科 感染症 消化器内科 手技レクチャー 呼吸器内科
午後 病棟 症例カンファレンス 病棟 総合診療病棟
全体カンファレンス
糖尿病 公休
手技研修 手技研修 (内視鏡読影会)
英会話教室
救急カンファ
ウォーキングカンファレンス
【平日朝 ※木曜除く】
医師だけでなく、看護師、薬剤師、栄養士、リハスタッフとともに患者様のベッドサイドを回診し、その日の患者様の体調や様子から、日々の方針を改めて確認します。
専門医レクチャー
【月~金の午前、金の午後】
各科の専門知識を統合した医療を提供できる病棟環境の整備と、初期研修医からその能力を身に付けることを目的に、日替わりで各科の専門医によるレクチャーを行っています。
症例カンファレンス
【火曜午後】
症例カンファレンスでは研修医が主治医として受け持っている症例について、病棟医長やシニアレジデントとともに病態や治療方針について、医学的視点から検討・相談を行っています。
この場では受け持ち症例だけでなく、他の初期研修医のそれについても共有されるため、自分の受け持ち以外の症例についても同時に学ぶことができます。
総合診療病棟全体カンファレンス(通称:4西カンファ)
【木曜午後】
4西カンファではまず4西に入院となった患者さん1人1人の『目標』を決めます。目標とは、いつ退院するのか、どこに退院するのか、どうなったら退院するのかなどです。そしてその目標を達成するためにどうしたらよいかを医師、コメディカルが一丸となって探究します。そのための情報共有や治療の軌道修正を行うのが4西カンファです。
毎週、入院中の全症例についてカンファレンスで確認し、さまざまな職種の視点から意見をあげ、刻一刻と変わる患者さんの状況(病態に関わらず社会的背景なども)を正確に把握することで迅速かつフレキシブルな対応が可能となります。
4西カンファでその都度方向性を確認することで、医師とコメディカルが共通認識を持って治療にあたることができます。
救急カンファ
【木曜夜】
救急カンファでは、実際に当院で救急車対応した症例について「もし自分が救急担当医だったら」と仮定し、対応のシミュレーションを行っています。初期対応、看護への指示、検査のオーダー、鑑別は…。シミュレーションを繰り返し行うことで、現場での即時に対応、冷静に判断する能力を身に付けています。
研修医カンファレンス
【土曜朝】
初期研修医同士で司会進行と発表者を決め、ドクターG形式で症例検討を行っています。この時、長野中央病院だけでなく松本協立病院や飯田・健和会病院など連携病院とTV会議システムをつなぎ、そこで研修中の研修医とも一緒に学び、切磋琢磨しています。


研修医/医学生 【お問合わせ】
[医局]〒380-0814 長野県長野市西鶴賀町1570 TEL:026-234-3307 FAX:026-234-3254
[初期]医局事務課 医学生担当(igakusei3@healthcoop-nagano.or.jp
[専門]医局事務課 研修担当(soushin@healthcoop-nagano.or.jp
【アクセス】
JR長野駅下車 徒歩約15分、長野中央病院周辺図