循環器内科 後期研修プログラム |
1.研修の特徴 |
また最近、臨床家の間では、近年の分子医学の発展に敢えて眼をそらし、医学の発展に眼をつぶる傾向が見られます。われわれは、この分子医学は、generality を保障する基礎として、診療の中心の一つにすえて、循環器領域での分子生物学、ゲノム医学や細胞治療など基礎的な研究も十分理解できるよう学習していきます。また、臨床への発展性を考えられるような、実践的教養が身につけられることを目指しています。
以上のような方向性からの当然の帰結として、循環器の関連分野である、糖尿病、高脂血症、腎臓病、運動生理学などに関しても研修します。
2.研修可能施設 |
カテーテル 装置 |
心臓外科医 常駐 |
内科学会 施設認定 |
循環器学会 施設認定 |
インター ベンション 学会施設認定 |
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長野中央病院 | 有 | 有 | 教育病院 | 研修施設 | 研修施設 |
松本協立病院 | 有 | 有 | 教育関連病院 | 研修施設 | |
健和会病院 | 有 | 無 | |||
塩尻協立病院 | 無 | 無 | |||
諏訪協立病院 | 無 | 無 |
3.研修の概要 |
心臓 カテーテル 総数 |
PCI冠血管 インター ベンション |
末梢血管 |
PMI ペース メーカー 埋め込み |
不整脈 アブレーション |
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長野中央病院 | 1317 | 303 | 49 | 59 | |
松本協立病院 | 1091 | 251 | 84 | 79 | 18 |
健和会病院 | 28 | 15 | |||
塩尻協立病院 | |||||
諏訪協立病院 | 10 |
4.年次プログラムの例(3年間) |
@ 循環器内科 1年次 |
入院患者5〜10名の担当医となり指導医の下で循環器疾患の検査、治療方法の研鑽を積む。ま た急性心筋梗塞や急性左心不全、致死的不整脈、心肺停止例などの救急への対処の仕方に習熟する。循環器疾患の理解、循環器薬剤の使用法の習熟、中心静脈カテーテル挿入、気管挿管、ACLS、 BLS の習熟、電気的除細動などの技術研修。 |
聴診などの理学的所見のとり方に習熟する。 | |
心電図、運動負荷心電図、ホルター、心エコー、経食道エコーなどの非観血的検査が自分で施行できて独立できる。 | |
循環器疾患の運動療法に関して理解し、運動処方ができる。 | |
循環器疾患に関連して、糖尿病の食事・運動療法・インスリン治療に習熟する。 | |
心臓カテーテル検査が安全に自立してできるようになる。 | |
冠インターベンション、ペースメーカー植え込みなどの観血的治療の助手ができるようになる。 | |
不整脈の体表面心電図の判断、心内心電図の判読ができるようになる。 | |
内科学会や循環器学会への症例報告をする。 | |
一般内科外来ができて、さまざまな訴えの患者の対応ができること。 |
A 循環器内科 2年次 |
基本的には1年次と同等であり、手技的にはさらに習熟度を増して、知識はさらに深いものとする。 |
臨床研究のテーマをもち、統計処理に習熟する。全国規模の学会に臨床研究の発表をする。 |
A 循環器内科 3年次 |
単純病変への冠インターベンション、末梢血管の血管形成術の施行 |
ペースメーカーの植え込みの施行 | |
簡単な不整脈アブレーションの施行 | |
AHA などの海外の学会への参加、発表など | |
循環器専門医試験受験準備 |
5.外部研修制度 |
以上の後期研修終了後、長野県民医連で引き続き在籍する医師に関しては、希望に応じて原則1年間の外部研修を保障する。費用は一部院所もち。 |
過去には榊原記念病院、東京女子医大、国立循環器病センター、Good Samaritan 病院(米国カ リフォルニア)、Rennes 大学(フランス)など。 |