長野中央病院における後期研修 |
1.はじめに |
43年前に、「いつでも、誰でも、安心して相談でき、利用できる医療」をモットーに診療所を立ち上げたものです。以後、今日まで組合員や地域の皆さん、医療・介護の専門職員がともに願いと知恵を出し合い、力を合わせて健康・福祉・暮らし・平和・環境のことなど、懸命に取り組み歩んできました。
長野中央病院は県連の中で管理型病院として初期研修の中心を担っており、歴史的にも病院開設翌年の1980年から新卒医師を受け入れてきました。 現在までに60人以上の医師が研修を行い、県内の民医連病院・診療所で中核医師として活躍しています。 2002年に作成した医療と福祉の宣言にも「地域の中で生きる若き医療人をはぐくみます」と掲げており、 病院全体で後継者を育てる雰囲気にあふれる活気ある病院です。
2.研修目標 |
@ | 地域の医療・福祉のニーズに応えられる医師としての総合的力量。 |
A | 診断・治療技術はもとより、患者様を全人間的・総合的にとらえる力。 |
B | 生涯を通じて学び・研究する姿勢。 |
3.具体的研修内容 |
@ | 研修開始にあたっては指導医からクルズス受ける。 |
A | 指導医の指導のもと入院患者の主治医となる。 |
B | 入院うけもち患者について看護師・栄養士・ケースワーカーなどのコメディカルスタッフとカンファ レンスを行う。 |
C | 外来診療単位を受けもつ。 |
D | 在宅での疾患管理の実際を理解するため往診も担当する。 |
E | 医療生活協同組合の組合員の行う健康まつり、班会などの企画に参加して活動を理解しニーズを把握する。 |
F | 指導医と相談の上、学会発表を計画的に行う。年2回。 |
G | 当直業務は複数体制になっており、必要に応じて上級医と相談しながら行う。 |
H | 内視鏡・生理検査等は希望する専門科に応じて段階的に経験する。 |
I | 初期研修は屋根瓦方式であり、自身も直接、間接に研修医を指導する。 |
4.その他 |
(1) | 後期研修終了後は外部での専門研修が可能である。(身分保障) |
(2) | 専門医・認定医の資格取得は各科で対応している。 |
(3) | 長野医療生活協同組合の運営する老人保健施設、診療所で業務を行うこともある。 |