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後期研修プログラム
初期研修プログラム・要項 後期研修プログラム・要項

健和会病院における後期研修

1.地域と病院の特徴

 飯田・下伊那地域は長野県南部に位置し、南アルプスと中央アルプスに挟まれた伊那盆地の中で温暖な気候とすばらしい自然に恵まれたところです。一方、高齢化率が高く、山間地は過疎化が進行している地域でもあります。

 健和会病院は1973年の開設以来30余年にわたり、地域の要求に耳を傾けてきました。そのなかで当院の医療スタイルとして「子供からお年寄りまで」「急性期から慢性期、在宅、介護まで」を確立し施設群を整備してきました。健和会病院の199床の内訳は、一般病棟127床、回復期リハビリテーション病棟36床、療養病棟36床となっています。老人保健施設と2カ所の診療所を有し、協力関係にある特別養護老人ホームと連携を取っています。また、4000人を超える慢性疾患診療を担当しています。 内科、外科、小児科、泌尿器科、形成外科、病理科が連携よく協力し合って地域医療のため頑張っています。2006年には整形外科が開設されます。

2.研修の特徴と研修目標

@ 急性期・慢性期・リハビリ・療養病棟で構成される病院形態と関連施設との連携の中で、幅広い疾患・ 病態および急性期からリハビリ・外来フォロー・在宅まで総合的な臨床能力を身につけることができます。
A 同時に一定の専門的技術を身につけることができます。
B 慢性疾患の外来診療を身につけることができます。

3.研修内容

@ 病棟は急性期も慢性期も臓器別でなく総合病棟となっていることが特徴で、多様な分野の疾患・病態・ 社会的・心理的問題をもった患者様を主治医として全人的に診る研修となります。各種穿刺術などベ ッドサイドの手技を研修します。
A 救急は日勤帯の救急車対応、救急当番日などの当直を担当し研修します。
B 外来は新患・初診外来で多様な患者様の初期診断と治療方針を学び、予約外来で入院で受け持った患 者様のフォローと慢性疾患の外来診療を学びます。外来カンファランスを行っています。
C 往診で在宅医療と介護の実際を体験します。入院で受け持った患者様の往診に過疎地に30分以上かけて出向き感動的な体験もあります。
D 健診、ドックでは疾病の予防、早期発見、生活指導を学べます。
E 振動病、塵肺を担当する数少ない医療機関のひとつとなっており経験できます。
F 健康友の会の班会や地域の健康教室の講師として参加し、保健予防を地域の人々とともに進める活動を経験できます。
G リハビリ部門が充実しており、あらゆる疾患の急性期から慢性期のリハビリを研修できます。
H 内科の技術研修として、消化器内視鏡検査治療・超音波検査、循環器超音波検査・カテーテル検査・ ペースメーカー植え込み術、透析回診・シャント形成術、神経伝導速度・筋電図・脳波・筋生検などを研修できます。
I どの科の医師であっても小児科外来研修単位を選択できます。
J 外科は甲状腺、肺、乳腺、食道、胃、大腸、肝・胆・膵などの手術を研修できます。腹腔鏡下手術を積極的に行っています。

4.研修委員会

@ 毎月研修委員会を行い医局全体の協力で、研修医の意見を聞き集団的な論議の中で、研修の到達点と 課題を明らかにすることや研修環境の改善に努力しています。
A 研修プログラムは個々の研修医の希望も含めフレキシブルなものとしています。