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後期研修プログラム
初期研修プログラム・要項 後期研修プログラム・要項

東信医療生協における後期研修

1.はじめに

 上田市は長野県の東部に位置し、市の中央を千曲川が流れ周囲を山々が連なる盆地で、長野新幹線を利用すれば東京から90分で来ることができます。軽井沢町や長野市からもアクセスが良く、別所温泉、無言館などの観光地には毎年多くの人々が訪れます。

 東信医療生協は上田生協診療所をはじめ、川西生協診療所、さかき生協診療所を運営しています。上田生協診療所は今年で17年目を迎えました。地域の医療への要望にこたえ、外来、入院、健診と幅広い医療内容を展開しています。2002年にはヘリカルCT、2004年にはマンモグラフィーを導入しています。東信医療生協での後期研修はおもに上田生協診療所の特徴を踏まえた研修内容となります。外来、入 院、健診分野での総合的な力量向上をめざし、スタッフとの協同のなかで研修をすすめていきます。

2.基本目標

@ 有床内科診療所での診療を担う能力を獲得する。
A 上田・小県地域の生活実態と労働状況を把握し、長野民医連としての医療環境の構築を経験する。
B 開業医・他病院、診療所との連携を経験する。
C 経営、運営の管理業務の一翼を担い、基礎的な運営能力を獲得する。

3.研修内容

 上田生協診療所、川西生協診療所、さかき生協診療所の診療に携わる。実質的には上田生協診療所(以下、上田診)を中心とした業務内容とする。期間は一年とする。他の院所での診療・外来 研修を行う場合もあり得る。

4.具体的目標・研修の実際

@ 外来診療:多様な患者さんの診療を行い、1)慢性期の外来診療、2)急性期の入院治療・紹介の判断、 3)脳心疾患の発生の予防や、進行癌の見落としを行わない診療を行える能力を獲得する。
A 病棟主治医体制:受け持ち主治医制とするが、チームでの総合チェックを原則とする。可及的に24 時間のオンコール体制とする。
B 在宅診療:慢性疾患を有する患者さんの在宅診療を支援する。介護保険の運用とスタッフとの連携がとれる能力を得る。必要に応じてターミナルケアや終末期医療の実際を経験し、そのための技術を獲得する。
C ドック・健診:受診者の生活と労働実態を把握し、疾病予防を含めたはたらきかけが行える能力を獲得する。
D インフォームドコンセント:各疾患の病態、治療計画、予後について患者及び患者家族に説明し、同意を得る能力を得る。
E 管理会議・運営への参加:医療経営を守り発展させる視点から管理会議へ参加する。教育・学習など担当する分野を持ち、継続的に他職員と協力して院内のレベルアップを行う。
F 生協運動への参加:東信医療生協の現状を学び、企画・運動に参加する。
G 関連学会:加入すべき学会を検討する。(内科学会・プライマリーケア学会等)また、県連内の他の中期研修医等へ自分の研修を伝え、経験を交流する。

5.週間スケジュール

 さかき・川西診療所の外来を含めた設定とする。これらの外来を含めて週4単位 以上の外来、週4単位程度の往診、在宅・往診・病棟のカンファレンスを週1単位以上確保する。

6.院外研修

 診療所での専門技術獲得のため、所属院所を明らかにした上で、県連の専門研修要綱に基づいて必要な施設での専門研修を申請することができる。