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当直研修 目標・年間スケジュール

1.当直研修 目標

GIO(一般目標)
2年次3月の終了で、一般病院・診療所での単独当直ができる。

SBOs(行動目標)
・時間外受診患者のトリアージ判断ができる。
・CPA患者のACLSが実施できる。
・他科の医師に適切にコンサルト・紹介・引継ぎができる。
・当面の入院ないし外来泊の指示が出せる。
・緊急を要しない患者について一人で処方・指示ができる。
・Co-medical staffの業務を理解し、適切に指示・連携できる。

2.当直研修 年間スケジュール

期間 1年次6月から2年次3月までとする。その期間に以下のステップをふんでいく。
   なお、期間よりも回数の経験を重視し、回数の終了をもって次のステップに進む。
1年目 2年目
6〜7月 8〜9月 10〜12月 1〜3月 4月〜
ステップ1 ステップ2 ステップ3 ステップ4 ステップ5
●看護処置 
4回/月(〜22時)
*シニアなどが指導
●A補助 
4回/月(〜22時)
*A正当直医が指導
●A副当直 
4回/月(〜22時)
*A正当直医が指導
●B正当
4回/月
●A正当直
 2回/月
●休日日当直
 1回/月
●B正当直
 1〜2回/月
*回数については、月によって若干の変更もありうる。ただし、B正当直は2/月を上限とする。

3.当直研修の各ステップにおける具体的な研修内容・目標

期間 1年次6月から2年次3月までとする。その期間に以下のステップをふんでいく。
   なお、期間よりも回数の経験を重視し、回数の終了をもって次のステップに進む。
■看護処置研修
 18時〜22時、基本的に常時外来にいる。いないときは看護師のほうからコールする。指導責任はシニアレジデントか研修委員、対象はA当直帯の処置の必要なすべての患者看護師といっしょにA当直帯に患者処置を行う。暇なときは医師の診察を見学してもよい。
[行動目標]
当直医師の指示をうけ、適切に処置・検査ができる。看護師の時間外業務を理解する。
[経験項目]
問診・検査(心電図・血糖・サチュレーション・血圧など)
採血・点滴・薬物投与・胃管挿入・浣腸・導尿・吸入・酸素投与
ACLSでは心臓マッサージとマスク換気のみを担当。これが出来たら血管確保トライ。
■A補助(介助・緊急検査)
 18時〜22時、A当直医師か準夜勤看護師がコールする。
指導はA当直医、対象はA当直帯のすべての患者。A当直医師の診療につき補助。なお緊急検査(Xpや血液)では技師について見学を優先する。
[行動目標]
医師の時間外診療を見学し、カルテ記載やオーダー入力ができる。
時間外の緊急検査を見学し、血算・血液ガス分析が自分で行える。
[経験項目]
カルテ記載やオーダー入力の代行、医師の処置や診察の介助。
緊急検査(CT・レントゲン・内視鏡・カテなど)の見学をする。
ACLSでは血管確保・マスク換気・挿管介助。左記ができれば症例によっては挿管トライ。
■A副当直
 18時〜22時(22時で終了)、A正当直医か準夜勤看護師がコールする。
指導責任はA正当直医、対象はA当直医が選んだ一部の患者。A正当直医の完全な同席のもと、一部の症例で問診診察指示を行い、必ずダブルチェックを受ける。
[行動目標]
正当直の監視のもと、かぜ症状などありふれた患者の診察・指示ができる。
B当直者に申し送りができる。
[経験項目]
基本的な徴候 20(30)項目の経験
時間外配備薬の使用。
ACLSでは、最初の挿管担当、60秒または2回で挿管出来なければ正当直医に交代。
■B正当直
 18時〜翌朝、B当直医として22時からPHS5099を担当する。
指導責任はA正当直医。A正当直が院内にいる状況でファーストコールとして診療。
込み合っているとき(カルテがある程度貯まってきたら)や別紙基準でA医師をコールする。
[行動目標]
B当直を担当できる。必要に応じてA医師のサポートを受ける。
[経験項目]
B時間帯の全患者(外来・院内)のファーストコール。申し送り。
ACLSでは、リーダーまたはサブ。